コラム:ハイドローリック ディスクブレーキのメリット その22017/07/04
- Published by
- 湘南台店
- under
につづき、
今回は、その2です。
ディスクだろうがドラムだろうが、自動車のブレーキ経路はほとんどハイドローリックです。
自動車のブレーキはブレーキパッドの減り以外、
劣化が疑われるブレーキフルードを車検毎に交換するくらいでブレーキ調整などしない、言わばメンテナンスフリーに近いですよね。
ハイドローリックは、ブレーキパッドが減ってもその分キャリパーピストンが繰り出て一定のストロークをキープするので、アソビ調整が不要(できない)構造なのです。
この構造は、自転車のハイドローリック ディスクブレーキも基本的に同じです。
メリット②は、
ハイドローリックディスクブレーキは、メンテナンス頻度が少ない
と言えます。
しか~し、
“メンテナンス頻度が少ない。” と言っても、
クルマでサーキット走行を行ったり、チューニングカーでのハードなスポーツ走行など、ブレーキの温度が通常走行よりも上がるような使い方であれば、
ハイドローリックでも “細かい頻度でのメンテナンス” が必要です。
自転車のハイドローリック ディスクブレーキも同じです。
例えばMTB DHシーン。
コンディションの良いDHライドではトップスピードが上がり、ハードなブレーキングも可能になるので、ローターをはじめブレーキに関わるパーツ&ブレーキフルード(ミネラルオイル)の温度は高温になります。
しかも、「オレ、そんなに飛ばせないから。」 というライダーの方がブレーキに負担がかかるモノです。
DHトップライダーの方がコーナーやセクションでのボトムスピードが高いので、一般的なライダーよりもブレーキを掛ける時間が短くてもクリアできてしまうモノです。
一般的なライダーほどブレーキを常に引きずり、ブレーキをリリースする時間が少ないのでブレーキが冷めず蓄熱されていく、ブレーキにとって過酷な状況となります。
山走りするMTBライダーは、ブレーキメンテナンス頻度を上げましょう。
ディスクロードでは、、、
軽量性が求められるロードバイクのディスクブレーキシステムは、ローター径も小さくキャリパーもコンパクト。
小径ローターとコンパクトなキャリパーは、より大きなブレーキシステムに比べ放熱性が劣ります。
ハイドローリック ディスクロードで平地メインで走る場合は、メンテナンスフリーに近いシステムと言えますが、
上り好きなライダーは要注意。
上れば下りがあります。
メリット② ハイドローリックディスクブレーキは、メンテナンス頻度が少ない
ただし、
ブレーキシステムが高温になる使い方が多い場合は、メンテナンス頻度を上げてね。
という一文を追加です。
的確なブレーキメンテナンスは、セオサイクル湘南台店まで。
湘南台店 小野