BESV
PSA1 le coq sportif Limited Edition(2022)
メーカー希望小売価格
税込み 224,000円
2022年5月14日に日本国内300台限定販売となった、今年で140周年を迎えるフランスの老舗スポーツブランド・ルコックスポルティフとのコラボレーションモデルです。
購入者特典として、BESV × le coq sportif のボディバッグが付いてきます。
そんなプレミアムなPSA1ルコックコラボモデルですが、
ご予約を頂いたオーナー様より「峠道をよくサイクリングするので、体を引き付けやすいブルホーンハンドルバー仕様にして欲しい。」とカスタムのご相談を受け、納車させていただくことになりました。
今回のカスタムの要点、ブルホーンハンドルバーへの変更。
上り坂で体を引き付けるという事だけであれば、元のハンドルにバーエンドを取付けるだけでも十分に効果が得られますが、今回のカスタムのテーマの一つとして「峠道の上りをいかにラクにするか。」で、
基本的にブルホーン部分を握り、その体勢のままブレーキがかけられて、かつ手前のフラット部分でもブレーキがかけられるのが理想。
それを可能にするのがギドネットブレーキレバーで、省スペースでも設置できるシフトレバーとしてサムシフターをチョイス。アシストモードや走行ログが表示されるHMIディスプレイに、BESV純正のフロントライトの4つをハンドルに装着します。
サムシフターはインデックス機能のないシンプルな構造のシフトレバーで、いわゆる「カチカチカチッ」という音はせず、シフト操作のさじ加減で変速していきます。
インデックス機能がない分、変速操作にはコツが必要ですが、その構造からスペースを取らず、ブルホーンハンドルバーのような複雑な形状のハンドルでも取付けが可能です。また、インデックス機能がないため、8~10Speed対応しているのも、カスタムを考える上でも重宝します。
路面状況に応じた細かいシフト操作は苦手ですが、PSA1はe-bike。パワフルなアシストがあるため、上り坂でも細かい変速操作の必要性が低いので、サムシフターのデメリットが大きくないのもポイントです。
ブルホーンハンドルバーの角度は、先端が上向きになるようにセッティング。
ブルホーンハンドルバーはバッテリーライトなどを設置するスペースがただでさえ狭いですが、今回はギドネットレバー、サムシフター、HMIディスプレイ、BESV純正フロントライトの4つを装着するのが大変でした。
それぞれ干渉せず、ブレーキもどこを握ってもかけられ、かつキレイにまとめるため、何度かギドネットレバーやサムシフターなどの角度を微調整しながら収めることができました。
PSA1の純正ハンドルの径は31.8mm。それに適合するように設計されたHMIディスプレイのクランプ部も31.8mmなので、一般的なブルホーンハンドルバーだと径が細すぎて合いません。そこで、ハンドルバーシムを利用してHMIディスプレイを取付け。
反対に、操作スイッチの取付けボルトは長さが少し足りないので、長いものに交換しました。
リアキャリアの天板の大きさは実測で幅140mm×奥行き390mm。オーナー様はカメラが趣味であり、今回のPSA1は峠道を上って観れる景色をファインダーに収めるための相棒として選ばれました。
このリアキャリアには、私からご紹介させていただいたカメラを収納するバッグを取付けて運用されるということです。
今回のカスタム後の総重量は20.1kg。通常状態の車体重量が19.6kgなので、微増に抑えつつ目的に適したカスタムができました。+α のカスタムとしては、ディスクブレーキのグレードアップ。ブレーキのかかり方がややマイルドなので、カッチリ効く上位グレードのディスクブレーキに交換すると、よりアグレッシブにサイクリングを楽しめると思います。
完成した姿をご覧いただき、オーナー様にも大変喜んでいただけました。ありがとうございました。
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