[日頃のメンテが大切です]
こんにちは。上尾イースト店の丸山です。暑い日が続いていますね。体調等崩さぬようお気を付けください。
こんな暑い中走られる際は水分補給はもちろん体温が上がり過ぎないように注意が必要です。外気温計では37℃、でもサイクルメーターでは40℃越えなんてことも・・・。路面の照り返しなどで思ったより温度が上がっています。
水をかぶったり冷たい飲み物を購入したらすぐに飲まずに首筋などを冷やすようにして体内温度を下げるに心がけましょう!
そして、自転車のケアも大切です。私も汗かきなのでサイクリング中停止していると汗がぽたぽたと自転車に垂れています。これをこのままにしておくと大変なことになってしまいます。
こちらはとあるバイクのワイヤー受けです。見事に錆びが出ていますね。最近のスポーツバイクはワイヤーが全て内装、一部内装など内装式のモデルが増えています。フレーム内にワイヤーを引き込む部分、ワイヤー受けが腐食してしまいワイヤーのアウターキャップと固着するトラブルが増えています。
こんな場合は困った時の守り神「ラスペネmini様」を塗布して放置、これで外れたらラッキーといった感じなのですが大体は外れません(笑)アウターキャップの素材もアルミ製だとラジペン等でつかんで外そうとしても割れてしまいます。
なので逆タップを使ってみたりドリルで揉んでみたりと様々手段を駆使して外します。今回の場合一つは逆タップで外れたのですが、もう一つはどうにもならずドリルで削り切りました。アウター受けを削らないようにとなかなか繊細な作業です。
こちらの作業、本来お渡しする納期に間に合わなかったのでお詫びもかねてキャップも補修しました。見た目がだいぶ悪くなってしまったキャップの腐食部分をやすってある程度綺麗にします。
その後脱脂、塗装して取り付けです。最初の状態からすればかなり良い感じになったのではと思います。カッコいいバイクで一部見た目が悪いと目立つんですよね。こういった汗の付きやすい金属部分はフォーミングマルチクリーナー等でお掃除しておくと良いですね。
そしてもう一つ多いトラブルがシートポストの固着です。汗などに含まれる塩分は吸湿性が高く水分を蓄えるのでサビを発生しやすくなります。金属の表面が腐食すると体積が大きくなるのでシートポストが太くなるのと同じ事になります。そりゃあ抜けなくなりますね。
今回は大量に使用するので「ラスペネ業務用様」を塗布し振動を与える事4日目、ピクリともしなかったシートポストが動き始めました!そうなればこっちのもの頑張って抜きましたよ。いやー感動です。フレーム側には激戦の跡が・・・。
抜いたシートポストを確認すると何かが付着しているように見えます。こちらが腐食した部分です。ちょっとこするだけで表面がボロボロと剥げていきます。中からは真っ白い粉が、白い粉って何故でしょう?吸ったらかなりやばそうな感じです。
あちこち腐食していたのでこのまま使用するとまた抜けなくなってしまいます。盛り上がってしまっている腐食部分を削りました。シルバーになってしまいましたが中に入れば見えなくなるので見た目は大丈夫でしょう。念のため薄くクリアを吹いてから使用しようかしら。
こうならないようにするためにはこまめなケアが大切です。金属部分に塩分が残らにようにフォーミングマルチクリーナーで掃除、その後は余分な水分を拭き取りラスペネを薄く塗布しておくとさらに良いです。
シートポスト部分はたまに抜き取って掃除、その後グリスやファイバーグリップを必要に応じて塗布して取り付けます。
ただ、締め付けにはトルクレンチが必要ですし特殊な固定方式の場合は安易に外すと大変なことになります。なので一度お買い上げいただいたお店にご相談いただいほうが安心です。(どっかの猫目さんの営業も大変なことになっていたような????)
皆様も大切なバイクこまめにケアして長く綺麗に乗ってあげてくださいねー。何かございましたらご相談ください。皆様のご来店をお待ちしております。
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バイシクルセオ上尾イースト店 丸山 崇紘