お客様より修理のオーダーを承りまして、今回はそのときの作業の様子をご紹介させていただきます。
バイクはコルナゴ・C-RS。レースからロングライドまでこなせるフルカーボンモデルです。
こちらが作業前の状態。オーナー様は湘南方面へのサイクリングを中心に年間2,000km乗られていて、チェーンなどの消耗に加え、ブレーキ操作が重たかったり、海沿いの道を走ることで付着する飛砂など、少しずつ疲労が蓄積されているような状態でしたので、リフレッシュさせるような作業内容で承りました。
よって、今回のメニューは
1. ブレーキワイヤーの交換
2. シフトワイヤーの交換
3. バーテープの交換
4. チェーンの交換
5. ヘッドセットのクリーニング
6. スプロケットのクリーニング
7. ハンドル微調整
と、以前に交換していたブレーキパッドを除いた、いわゆる " セミオーバーホール " という作業でした。今回はハンドル微調整、ヘッドセットのクリーニング、スプロケットのクリーニングの作業内容の一部をご紹介させていただきます。
オーナー様より「気のせいかハンドルが左側に傾きます。走行には支障ないのですが、ロードバイクを写真撮影する際に決まって左側に傾くので、その調整もお願いします。」と申し出があり、以前にもご紹介させていただいたハンドルアライメントチェッカーで確認してみたところ微妙に曲がっていました。
オーナー様のお話より、ビンディングペダルが外れず何度か立ち転けをされたようで、そのときにセッティングがずれてしまったものと思われます。こちらを真っすぐにするハンドル微調整のメニューも追加していただきました。
ヘッドセットはシールドベアリングで傷みにくい構造になっているものの、飛砂は容赦なくヘッドセットの中に浸入してきます。グリスと飛砂が混ざり黒く変色していたので拭き取ります。放っておくとベアリングやワン(受け皿の部分)を痛め、ハンドル操作に静かに影響がでてきます。
パーツクリーナー等の強い噴射をシールドベアリングに吹きかけると、シールドベアリング内に密封されているグリスが抜けてしまうおそれがあるため、攻撃性の低いクリーナーを使用しながら基本的にはウェスで拭き取りました。
スプロケットは今回取外してクリーニング。使用したのはチェーンクリーナーとマルチフォーミングクリーナー、いつもの組合せ。チェーンクリーナーで汚れを浮かせて、マルチフォーミングクリーナーで汚れを流し、エアダスターで細かい砂汚れを落として、マイクロファイバー製のウェスで拭き取りました。
チェーンも新しくなり、ブレーキ・シフトワイヤーも張り替えて動作もスムーズに。その他にもリアディレイラーのプーリーに詰まっていた泥汚れを落としたり等、細かい箇所も仕上げて完了。お渡し前に確認していただいたところ、「漕ぐのがすごく軽くなった。」と喜んでいただけました。
オーナー様、この度は修理のご依頼とブログ・SNS掲載を快諾していただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
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ご縁があって納車・修理・メンテナンスをさせていただいた、皆様の大切な愛車の記録です。
相模原中央店 岐部
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