BESV
PSF2
メーカー希望小売価格
税込み 328,000円
実際に乗ってみると驚くパワフルなアシストとアシストOFFでも十分に走れる高い走行性能。重量18.9kgと軽量、最大航続距離93kmを誇る、近未来的なデザインとスペックが魅力の、AIラーニング機能を搭載した次世代のe-フォールディングバイクです。
・新型の電装システム(トルクセンサーなど)になって変わったこと
BESV(ベスビー)は2017年より日本での販売が開始されたe-bikeブランド。ブランド名は " Beautiful、Ecology、Smart、Vision " の頭文字からとったもので、開発・製造は台湾のダーフォン・イノベーション社。 グループをさかのぼると液晶ディスプレイやプロジェクターなどで有名なBenQグループがあります。つまり、BESVはIT企業がつくるe-bikeです。
BESVブランドの考え方、「革新的なデザイン、オリジナルアルゴリズムによる高い走行性能、直感的でシンプルな操作性。次世代のe-bikeで、乗る人に驚きと感動の体験をお約束します。」というメッセージを商品に込めています。
BESVはスポーツバイクをe-Bike化するではなく、BESVが持っているe-bikeのテクノロジーを用いてミニベロタイプやロードバイクタイプなどを作る、従来とは異なるアプローチが特徴です。
そんなBESVのラインナップの中で、折りたたみ機能のあるフォールディングバイクの次世代モデルがPSF2になります。
PSF2は思わず目を引く近未来的なデザインのアルミフレームに、快適な乗り心地を提供するリアサスペンションを搭載しています。
PSF2は軽量とはいえ車体を支えるタイヤは空気圧を高めに設定する必要があり、ホイールサイズも小さいので路面からの衝撃は伝わりやすくなっています。PSF2のリアサスペンションはライダーの体重に合わせて空気圧を調整することができるエア式になっています。サスペンションの空気圧を適切にすることで、不快な振動を吸収し快適な乗り心地になります。
リアサスペンションの空気圧の目安は80PSI-150PSIで、SAGとしては10%程度になります。
実際のセッティング方法としては、サスペンション用のポンプで空気圧を少しずつ調整していきます。その後、サドルに腰掛けてじんわりと体重をかけていきます(静荷重をかけます)。この確認作業をする際は、体重をかけた際にバランスを取ったり、前進しないようにするため、前方から前輪とハンドルをおさえてサポートしてくれる人がいると捗ります。
体重をかけると、リアサスペンションについているOリングがサスペンションが作動した分だけ動きます。PSF2のリアサスペンションのストローク量は51mmなので、それの10%。つまり5.1mm程度動く量まで空気圧を調整していきます。体重によって空気圧も変わるので
SAG調整はエア式のリアサスペンションが搭載されたマウンテンバイクで行うことが多いですが、トレイルライドで25%から30%、ダウンヒルで35%から40%、街乗り/通勤で15%から20%ぐらいなので、PSF2のセッティングは10%と硬めになります。柔らかめの設定にすると、電動アシストの効率にも影響が出てしまうため、10%前後がオススメです。
バッテリーはPSF2のスタイリッシュなルックスを崩さない非常にコンパクトな形をしていますが、電圧36V、容量10.5アンペアを誇ります。重量は約2.1kg、満充電までの充電時間は4.5時間です。
PSF2に搭載された新型HMIディスプレイは左手グリップ側に設置され、視認性と操作性に優れ、さらにIPX6の防水基準を持ちます。ハンドルを折りたたんだ際にもディスプレイがずれにくいのも好印象。折りたたみモデルのPSF2では起動時に乗車前のチェックポイントとして、フォークロック、ハンドルロック、サスペンションロックの警告が表示されます。
また、ディスプレイの脇には「USB Type-C ポート」があり、ここから給電も可能です。
PSF2には4つのアシストモードが搭載されています。状況に応じて自身で操作する1、2、3のアシストモードと、自動的にライダーが快適と思うアシスト出力に調整してくれる「スマートモード」があります。
1モード(エコモード)はアシスト出力を抑えた長距離走行に向いたモードで、それ以外にもバッテリー残量が設定容量以下になると強制的に1モードにになり、その条件下では0(アシストOFF)か1モードのみと使用に制限がかかります。
解決方法はバッテリーを充電し、バッテリー残量が設定容量以上になると回復します。カタログスペック上の最大航続距離(RANGE)は93km、実際の表示では101kmを表示。
2モード(ノーマルモード)はBESV本来の乗り味を楽しめます。カタログスペック上の最大航続距離(RANGE)は64km、実際の表示では約68kmを表示。
3モード時(パワーモード)はバッテリーの持ちがエコモードの約半分になるデメリットがあるものの、アクティブな走りを楽しめます。カタログスペック上の最大航続距離(RANGE)は53km、実際の表示では約56kmを表示。
スマートモードは後述のワット数/ペダル踏力(W)に応じて最適なアシスト出力を自動調整して、走行環境にあった快適なライディングができます。カタログスペック上の最大航続距離は68km、実際の表示では約79kmを表示。
PSF2に搭載されているラーニング機能付きスマートモードにより、ライダーの走行実績に合わせてアシストの出力が変化していきます。上記の最大航続距離はAIが学習を重ねるにつれて最適化されていくので、次第に増減していきます。
HMIディスプレイはアシストモードの表示以外にも、サイクルメーターとしての機能も持ち合わせています。上図の走行速度(km/h)、走行時間(hr:min)、最高速度(km/h MAX)、走行距離(TRIP)
積算距離(ODO)や時計といった基本的な表示に加え、ペダルの回転数(RPM)、
ワット数(W)※ペダルを踏み込んだ力(ペダル踏力)であり、アシスト出力ではありません
消費カロリー(kcal)とサイクリングに適した様々な記録が計測できるようになっています。
BESV PSF2のドライブユニット(モーター)は後輪側に搭載されています。一般的な電動アシスト自転車を含め、ドライブユニットの配置場所は主に
1. フレーム中心部の真下(パナソニックやヤマハなど)
2. 前輪側(ブリヂストンやVotaniなど)
3. 後輪側(BESVなど)
のいずれかになります。
後輪側へのドライブユニットへの配置は駆動輪でもあるため、ペダルを踏み込んでチェーンから伝わる力と合わさることで力強いアシストが期待できます。但し、後輪は駆動輪であるが故にタイヤ等の負担も大きく、故障のリスクもあるので、後輪に搭載するにあたっては小型・軽量化が必須とも言えます。
それを高いレベルで実現させたのがBESV自慢の小型ドライブユニットの存在。実際に持ち上げても後輪側だけ非常に重たいということもなく、実際に乗ると静かなモーター音とスムーズな発進が気持ちよく、それまでは後輪側へのドライブユニット搭載に懐疑的でしたが「ここまでドライブユニットがよければ後輪もアリ。」と考え方をあらためることができました。
・新型の電装システム(トルクセンサーなど)になって変わったこと
※上図はVotani Q3のトルクセンサー及びコントローラー
2025年6月に発売されたPSA2とPSF2、従来モデルからの大きな変更点として新型の電装システム、具体的にはトルクセンサー、バッテリー、コントローラーが新しいものになりました。新型になった事による利点として「センサー類の精度向上」が挙げられます。
日本においてはアシスト比の上限が厳密に決められていて、時速10km/hまでは最大200%、ペダルを踏んだ力(踏力)に対し最大200%の力のアシスト、例えば踏力が「1」だとしたらアシストで出力できる力は「2」まで許されていて、踏力1とアシスト2の力を足して「3」の力がかかるイメージです。
ここで重要になってくるのが精度で、トルクセンサーは計測機器なので、仮に精度が低いと実際に踏み込んだ力に対してやや正確ではない数値を反映させてしまう可能性があります。実際の踏力に対し、アシストの出力が低くても「アシストが弱い」だけで済みますが、実際の踏力に対し許可されたアシスト比を超えてしまうと、法令違反になってしまいますので、トルクセンサーと出力を管理するコントローラーの精度は高い必要があります。
新型の電装システムでは従来のセンサー類よりも精度が向上しているので、最大アシスト比に近いの位置でのパラメータ設定が可能になりました。そのため、同じ指定空気圧のタイヤ、リアサスペンションのセッティングを行った当店の試乗車・PSF1と乗り比べても、アシストが全体的に強く感じることができました。
SMALO及びBESVの一部のモデルで搭載されている「ラーニング機能付きスマートモード」
ライダーが快適と感じるペダリングゾーン(コンフォートゾーン)を、ライダー自身の走行実績によってAIが自動学習します。ペダルトルク、ペダル回転数、スピード、斜度など、乗り方によって変化するライダーの走行傾向を学習・分析し、ライダー毎に異なる「自分だけのアシスト出力」に進化します。
例えば変速のタイミング、上り坂を進んでいるときにペダルを踏み込んだ力(ワット数)が100Wのときに、時速10km/h未満でシフトダウン(軽いギアに変える)を繰返し行ったとすると、AIがペダル回転数などの情報も考慮し「ライダーはこのタイミングでよく変速をして、そのときのワット数は◯◯W付近の傾向が多い」と学習・分析していきます。
そうしてライダーの走行傾向を学習・分析した上で、最大アシスト比のルールを守りながら、その範囲内でアシスト出力を高めにしたり、反対にアシスト出力を抑えてバッテリーの消費電力を軽減し、航続距離が長く表示されるようになります。
このラーニング機能ですが、15分以上の走行が学習の対象になるそうなので、15分未満の用途の場合だと学習機能を活かしにくくなります。また、直近100回程の走行データが主に反映されますが、異常値(※)に対してはその後の走行データに応じて再学習していく傾向になっているそうです。
※異常値の例:普段の用途が平坦な道での街乗りに対して、休日に「ヤビツ峠を上る」などの普段とは異なる状況でサイクリングをされた際に、AIは「いつもと違うな?」と判断しますが、その後に街乗り中心に戻ると「この間のサイクリングはたまたまだった。」となり、平坦な道での街乗りに適したアシスト出力に修正されていきます。
※上図はPSF1
そして、PSF2最大の特徴の折りたたみ機能。折りたたんだ時の寸法は幅84cm×高さ77cm×奥行き34cmと十分にコンパクトなサイズで、しっかり自立するので自宅内の収納でも場所をとりません。もちろん、自動車への積載や公共交通機関を利用しての輪行で自転車旅を楽しむこともできます。
PSF2の折りたたみ方と注意点は以下の通りです。
1. 左クランク(ペダル)の向きを真下に向けます
2. リアサスペンションの近くにあるストッパーを引っ張って解除します。
3. サドルを持上げると、リアサスペンションを起点としてフレームの後ろ側が離れるので、そのままフレームの前側の下に収まめます。
4. 左側のクランクを真下に向けておくことで、フレームの後ろ側を折りたたんだときに、右側のペダルがフレームに干渉しない位置に移動します。
標準装備のペダルは折りたたむことが可能です。
5. 続いて前側を折りたたみます。フロントフォークにあるストッパーを解除し、赤いボタンを押しながらレバーを引きます。
フロントフォークの左横にはネオプレーン製のガードが付いていて、折りたたんだときにどうしても干渉するフロントフォークとフレームの傷を抑えるようになっています。
キックスタンドが立ち上がった状態だと、フレームの前側を折りたたんだときにぶつかるので、あらかじめキックスタンドを解除しておきます。
6. フロントフォークを折りたたんだ後、ハンドルを折りたたみます。ハンドルポストの根元付近にレバーがあるので、黒いボタンを押しながらレバーを引きます。
折りたたむと右側にフレームの前側、左側にフレームの後ろ側とその上からハンドルが乗っかります。
こちらが完成図。
折りたたんだシルエットもスマートで、普段は近未来的なデザインとスペックで上質なひとときを楽しめる一台。ワンランク上のe-フォールディングバイクをお探しの方にオススメです。
当店ではPSF1の体験試乗車をご用意しておりますので、PSF1とPSF2との比較やご不明な点に関してはぜひご相談ください。
BESV JAPANに在庫がある場合はご注文日より1週間から10日程がご用意できる目安の日数となります。
取寄せ商品のご注文は、当店にご来店して頂き契約書にご記入いただいてから承っております。電話等でのご注文はできません。ご注文後のキャンセルはできません。また、特定の商品は内金を頂いております。予めご了承ください。
当店では自転車をご購入された際に、不要になった古い自転車の処分も承っております。処分の際は当店までお持ちください。自転車の処分だけは行っておりません。予めご了承ください。
自転車を安全に、安心して乗り続けるためには定期的な点検と整備が不可欠です。
当店ではお買い上げいただいた自転車の点検を無料で承っております。イメージとしては健康診断のようなもので、定期的にチェックをすることで自転車の状態を把握できます。安全・安心して乗るために部品の交換等が必要な場合は点検終了後にご案内させていただいております。
自転車の故障は、走行中であれば危険も伴うほか、貴重な時間のロスも大きくなるので、愛車の定期的な点検と整備を受けてあげてください。
>> 点検のご案内 - 自転車ご購入後1年経過した方に向けて
自転車を長く安全・安心して使用していただく上で必要なお手入れの方法や、当店のメンテンス実績のご紹介になります。
当店では自転車賠償責任保険の条件を満たしたTSマーク付帯保険に加入することができます。新車ご購入時は防犯登録に加入された場合、そのまま加入できます。有効期間は1年間で、再加入にあたっては点検を受けて必要条件を満たす必要があります。
防犯登録の加入は自転車ご購入時、身分証明書等は不要です。また、お支払い方法は現金のみとなります。
当店で取扱っている通勤・通学・お買物用途に向いた自転車のまとめです。
当店で取扱っているスポーツバイクのまとめです。
スポーツバイクを通勤・通学用途で乗る場合、ライトやロックなどのオプションパーツが必要になります。
当店で取扱っている折りたたみ自転車・ミニベロのまとめです。
当店で取扱っている電動アシスト自転車のまとめです。
Homepage:http://seocycle-sagamihara.venus.bindcloud.jp/index.html
instagram: www.instagram.com/seo.sagamiharachuo/