タイヤの寿命ってどのくらいなのでしょうか?とお客様からよくご質問をいただきます。
一般車の場合、購入時に装着されているタイヤの種類によってだいぶ違いが出てしまうのですが概ね2年から4年の間には交換時期がくると思います。自転車業界では走行距離や年数で科学的なデータを取ることができない業界規模なので、食品のような消費期限といった明確なわかりやすさがなく誠に申し訳ございません。また数値化できない理由として、お客様それぞれの保管状況やご使用状況、メンテナンス頻度などにかなり差異が出てしまう事もございます。
ここでは交換が必要なタイヤやチューブの状態を書き記しますので『タイヤ交換(チューブ交換)が必要ですね』と言われた際には、『こういう状態だからなのね。』とご理解いただければと存じます。
チューブ交換が必要な状態
チューブがこのように削れてしまっている状態のときは交換になります。乗車されている際の空気圧が足りない事により、チューブが膨らみきらずタイヤの中でチューブとタイヤが密着ができなくなり、加速や減速の際にタイヤとチューブがこすれ合ってしまう事が原因です。
空気圧を毎月1回充填し、適正圧にすることでこのような状態になることは防げます。
タイヤ交換が必要な状態
長年の走行によりすり減って、タイヤが薄くなりパンクしやすくなります。またこのまま使用すると破裂の恐れがあり万一走行中に破裂してしまうと大きな事故になる可能性がございます。
因みにここまでタイヤがすり減っているお客様はスゴイお客様です。自転車のメンテナンス、自転車に優しく乗車されている方しかここまで綺麗にタイヤをすり減らすことはできません。優良ドライバーの証でございます。
タイヤのサイドがひび割れてしまっています。こちらも同様にパンクしやすく、破裂のリスクがございます。ひび割れは主に乗車時の空気圧が適正でない事でタイヤがつぶれてしまう事が原因です。タイヤ自体の品質による場合もあり、低価格の自転車に装着されているタイヤはしなやかさや厚みがなく硬いため、ひび割れがでやすいようです。


こちらはタイヤのサイドが割れてしまったしまった事例ですが、このケースは単純に経過年数によりタイヤが傷んでしまい、接地面のすり減りより先にタイヤサイドの薄い部分が破れてしまったケースです。このお客様は6年目でこの状態になりました。

こちらはパッと見ではわからないのですが、

タイヤをよく調べると破れてしまっています。このケースも使用年数が原因でやぶれておりました。
コチラのケースもパッと見では交換しなくていいんじゃん!!と思いますが…

タイヤを潰してみると・・・・ひび割れが…中のケーシング(糸)が見えてしまっておりひび割れが深い事を意味しています。

ここまで深いひび割れですと、中のチューブにも傷がついてしまいパンクしてしまうのです。

パンク修理をしてもチューブを交換しても外側が破れているので何度でもパンクを繰り返してしまうのでタイヤ交換が必要になってしまうのです。
このケースのひび割れは、普段の空気圧が低くタイヤがつぶれてしまう事もありますが、そもそものタイヤのグレードが低い事も原因の一つです。良いタイヤはしなやかなので体重がかかったり段差で衝撃があっても綺麗に湾曲して吸収してくれますが、低いグレードのタイヤは硬く柔軟性が無いので一部分だけ割れてしまうのです。
タイヤの寿命を延ばすには、毎月1回空気を補充していただき、段差などではなるべく優しく乗り降りしていだくと良いかと思います!
当店でご購入いただきましたお客様はスタッフが適正圧まで空気を入れ致しますのでお気軽にご来店ください!お待ちしております!
セオサイクル武蔵小杉店 上野






