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2021年12月20日

【BESV JG1旅日記】#0 テストラン - 小倉橋・相模湖・津久井湖をe-bikeで巡る気ままなサイクリング -

相模原中央店

 

先日より当店での取扱いが始まったe-bikeブランド・BESV(ベスビー)

 

スポーツバイク特有の高い走行性能に、その速度域やペダル回転数に合わせて調整されたアシスト性能。重量は少し重たいものの、それを補って余りあるパワーでサイクリングの新たな楽しみを体験できるe-bike。

 

キャンプツーリングなどで荷物を載せる自転車旅でもその恩恵は受けられそうですが、航続距離や充電、輪行など従来の自転車旅とは別の気になる点もあります。

 

「実際にe-bikeを自転車旅で使ってみたらどうなるのか?」

 

正直なところ、そう思っていたので

 

当店の体験試乗車、グラベルロードタイプのJG1で実際に自転車旅をやってみたいと思います。

 

 

YouTubeでは今まで自転車旅をしたところの自己紹介を投稿させていただきましたが、現在でも休暇を使って細切れ日本一周を目指しています。その細切れ日本一周と相模原周辺のサイクリングをこのJG1でやってみたいと思います。

 

#besvjg1旅日記

#ebikeで出来る新しい自転車旅

 

実際にやってみて、多くの失敗とたまに成功した部分を2022年より情報発信していきたいと思います。

 

で、今回は組立て終わったばかりのJG1の試運転に行ってきました。

 

【目次】

1. サイクリング出発前の準備

2. 今回のサイクリングコース

3. JG1に乗ってみて分かったこと

 

 

【YouTube】

【BESV JG1旅日記】#0 テストラン - 小倉橋・相模湖・津久井湖をe-bikeで巡る気ままなサイクリング -(4:17)

 

1. サイクリング出発前の準備

 

e-bikeと言ってもサイクリングに出発する前の準備は、基本的に他の自転車と同じです。

 

 

タイヤの空気圧を規定値になるまで空気をしっかり入れて、チェーンにオイルを差す。

この2つが基本になります。

 

 

タイヤの側面に刻印されている指定空気圧を調べます。JG1に付いているマキシス・ランブラーの場合、" 35-60psi / 2.6-4.1bar " と表記されています。psi(ピーエスアイ)とbar(バール)、どちらも自転車でよく使用される空気圧の単位になりますが、刻印されている値は両方とも同じになります。

 

便宜上、psiでご説明しますがこの場合は、

「タイヤの空気圧は最低でも35psiは入れて、最高でも60psiを超えないようにしてください。」という意味になります。

 

 

タイヤの空気圧を適切にするメリットは、大きなところで次の2つになります。

1. タイヤの転がり抵抗が少なくなるので、少ない力でよく進むようになる

2. タイヤとチューブの隙間が少なくなり、リム打ちパンクのリスクが減る 

 

1. タイヤの転がり抵抗が少なくなるので、少ない力でよく進むようになるは、同じ労力でラクに進んでくれるようになるので疲れにくく、遠出もしやすくなります。特にメリットとして大きいのは 2. タイヤとチューブの隙間が少なくなり、リム打ちパンクのリスクが減るになります。

 

パンクの原因の大半を占めるリム打ちパンクは、空気圧が不足している状態で段差等に強くぶつかった際に起きることが多いです。逆に言うと空気圧が適切な状態であればパンクのリスクはかなり減らせます。

 

応急処置のための交換用チューブや穴を塞ぐパッチ、タイヤレバーとポータブルポンプがあり、修理の方法を知っていれば出先でのパンク修理は可能です。ただ、出先での修理は時間も労力もかかることが多いです。

 

日々パンク修理をさせていただいている、私たち自転車販売店のスタッフでさえ出先での修理は大変なので、極力パンクのリスクが少なくなるよう、サイクリング出発前の空気圧の調整は欠かせません。

 

今回は指定空気圧上限の60psiまで入れました。タイヤによっては最大指定空気圧しか表記がないものもありますが、最低でも最大指定空気圧の8割入れるのがオススメです(最大指定空気圧が100psiなら、少なくとも80psiまで。特に細いタイヤが付いている場合)。

 

不整地を走ることの多いグラベルロードの場合、低い空気圧だと砂利道や木の根っこなどが多くあるトレイルが走りやすいメリットはありますが、舗装路主体のときは高めの空気圧にするのがオススメです。

 

 

チェーンへのオイルを塗布。サビが出ないようにチェーンにオイルをさす…というケースが多いですが、他には次のようなメリットがあります。

 

1. ペダルを漕ぐのが軽くなり、シフト操作もスムーズ

2. チェーンとギアの消耗を抑え、将来的なランニングコストの節約

3. オイルの種類によっては、汚れが付きにくくなる

 

1. ペダルを漕ぐのが軽くなり、シフト操作もスムーズと、2. チェーンとギアの消耗を抑え、将来的なランニングコストの節約はチェーンにオイルをさすメリットの中でも大きいものになります。

 

e-bikeやスポーツバイクに搭載されている高性能なギアチェンジシステムは、チェーンの状態によって大きく性能が変わります。

 

チェーンがクリーンな状態でオイルによる潤滑も十分な場合は、ペダルを漕ぐのもシフト操作もスムーズですが、

 

チェーンに砂や泥などの汚れが付着し潤滑も不十分な場合、ペダルを漕ぐのも重たくなりシフト操作もイマイチで、さらにチェーンやギアの消耗を早めるので交換頻度や交換箇所が増え、ランニングコストが余計にかかるようになります。

 

e-bikeの場合、汚れや潤滑不足による慢性的な強い踏み込みは、ドライブユニットやバッテリーにも負担がかかるので故障のリスクも高くなってきます。チェーンとギアのクリーニングをしてあげてから、オイルの塗布をしてあげてください。

 

【関連記事】

 

 

>> 【イベント報告】ワコーズ講習会 - 水洗いなしの駆動系クリーニング方法 -

チェーンとギアのお手入れについてもう少し詳しく。

 

 

>> 【店長日記】ロードバイクのクリーニング 其の一 - フレームとチェーンの清掃 -

当店ではチェーンとギアのクリーニングも承っております。

 

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e-bike特有の準備としてバッテリーを充電しておきます。満充電までに数時間はかかるのでサイクリング前日から充電しておくとよいでしょう。

 

 

サイクリングをするにあたって身につけるものと持っていくものの準備。今回は動きやすくはあるものの、普段着に近いカジュアルな格好でしたがヘルメットとグローブはしっかり装着します。

 

 

時速25km/hまでアシストしてくれるので、走行中は常時20km/h前後のスピードが出ます。下り坂では40km/hを超えることもあります。その速度で転倒した場合、己の身を護るものを身に着けていなければ大ケガは避けられないので忘れずに着用しましょう。

 

 

今回持っていったものは、ワイヤーロックと先程のパンク修理の応急処置セットのみ。後輪がナット止めになっているため脱着には15mmのスパナが必要なため、今回はパッチのみでしたがクイックリリースやアーレンキーで脱着できるスキュアーであれば、交換用のチューブを持参したほうが出先でのパンク修理がラクになります。

 

2. 今回のサイクリングコース

 

 

私自身が相模原に来てまだ日が浅いので、相模原のサイクリングスポットを巡って知るのも今回の目的の一つ。以前、相模原市緑区の地域振興課の方が当店に来ていただき、こちらの小冊子 " Slowly Cycling Field " を頂きました。

 

 

こちらの小冊子には相模原のサイクリングでオススメなルートと、ちょっと立ち寄りたい地元の名店が掲載されています。こちらを当店をいつもご利用していただいているサイクリストの方々と相談した結果、まずは小倉橋を目指すことにしました。

 

 

小倉橋は東京2020オリンピックのロードレースのコースになった場所で、巨大なピクトグラムの横断幕があります。対岸から見てもひと目で分かるほど大きく、到着したときもサイクリストの方々が記念撮影を撮っていらっしゃったので、少しお手伝いさせていただきました。2021年内で撤去されるので見れてよかったです。

 

 

当店を出発してしばらくは平坦な道が続いていたのでアシストをオフにしていました。下九沢付近からアシストを細かく使って小倉橋まで来ましたが、パワフルでありながらスムーズな加速のおかげで、さらにオリンピックコースをそのまま進みました。

 

串川橋から今度は国道412号線に入り、相模湖や道志みちの方向へ。そのまま相模湖目指して進みました。

 

 

さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト前を通過。以前訪れたときは、さがみ湖温泉・うるりの岩盤浴が気持ちよくて爆睡してしまった記憶が…。

 

 

うるりの岩盤浴に後ろ髪をひかれながらそのまま走って、相模湖公園に到着しました。BESVの機能にサイクルメーターのように走行距離などを記録するものがあるので、ここまで走った走行ログを確認します。

 

 

走行距離(ODO)は25kmで、右隣のグリーンの表示はバッテリーの残量。最大4つ表示なので、この時点では75%以上のバッテリー残量があります。最大航続距離は100kmですが、平地ではアシストなくても快適に走れるのでオフの時間があり、標準的なスマートモードを主に使用していたのでバッテリー消費を抑えることができました。

 

 

平均速度(AVG)は18.6km/h。この平均速度は実際の走行中以外にも、停車前の減速や押して歩いたりも含めてカウントされているので走行中は20km/h、さらに上り坂でも失速しないe-bikeの強みが出ています。

 

 

下り坂で記録した最高速度(MAX)。それでも油圧式ディスクブレーキのおかげで安心して下れました。

 

  

消費カロリーは110kcal。うどん一杯分のカロリーをどうやら消費したみたいです。

 

 

JG1を駐輪所にとめ、相模湖公園内を少し散歩。

 

 

冬ならではの澄んだ空気とポカポカ陽気でリフレッシュ。ただ暗くなる4時前には戻りたかったので、ひと息ついて出発。

 

 

帰り道に立ち寄ったのは津久井湖。ここまでもアップダウンがありましたが、快調に走りきりました。少し公園内を散策して、

 

 

地元の子ども達の美術作品や、

 

 

ラベンダーを鑑賞し、帰路につきました。

 

 

最終的な走行距離は50km。スマートモード中心でもバッテリー残量が50%残っているので、中~後半はアップダウンだらけでしたが思ったよりもバッテリーの消耗は少なかったです。

 

3. JG1に乗ってみて分かったこと

 

JG1に乗ってみて想像以上に良かったのが、アシストモードオフの時の走行性能とアシストモード切替えスイッチの使い勝手。

 

 

重量15.8kgと軽量なため、平坦な道であればアシストがなくてもよく進みます。ドロップハンドルのブラケット付近に付いているHMIスイッチを操作するとアシストモードの切替えができますが、シフト操作と同じような感覚で使えます。

 

なので、

平坦な道・発進:アシストオフ×軽いギア比

平坦な道・巡航:アシストオフ

上り坂:アシストオン

のような感じでオフとオンを切換えれば、長い距離でも対応できるのでは?と思います。航続距離がJG1より長いe-bikeもありますが、重量の軽さは強みです。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

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相模原中央店 岐部

 

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